『スマホ脳』はスマホを捨てるための本?|休む時間を取り戻したい人の読み方

▤ 小田作の本棚
BOOK GUIDE / 習慣・スマホとの距離

『スマホ脳』はスマホを捨てるための本?|休む時間を取り戻したい人の読み方

選書・構成:小田作の本棚 | 書誌確認:2026年9月14日

ちょっと休もうと思ってスマホを開いたら、休めた気がしないまま時間が過ぎた。そんな日がある人へ。スマホを悪者にするより、使い終わった自分がどう感じるかを確かめる入口として、この本を紹介します。

スマホ脳

アンデシュ・ハンセン 著/久山葉子 訳
新潮社(新潮新書)
2020年11月18日刊/256ページ
ISBN:9784106108822

何を扱う本なのか

『スマホ脳』は、精神科医アンデシュ・ハンセンの著書を久山葉子さんが訳した新書です。公式目次には、注意やマルチタスク、SNS、睡眠、子どもとデジタル環境などのテーマが並びます。概要と目次は新潮社の公式ページで確認しました。

大事なのは、2020年刊の本だということ。本で紹介される議論を、そのまま現在の医学的な結論として扱わないようにします。この記事も、スマホが特定の病気を起こす、脳が壊れる、と断定するためのものではありません。

「一日何時間」だけで、自分を採点しない

ここからは当サイトの提案です。同じ三十分でも、家族との通話、本を読む時間、目的なく画面を切り替える時間では、自分にとっての役割が違います。まず使用時間の長短より、「何をしたくて開いたか」と「終わった後どうだったか」を分けてみます。

スマホは連絡にも、仕事にも、地図にも、読書にも使う道具です。紙の本を読めば正しく、電子書籍ならだめ、という線引きにはしません。自分にとって必要な使い方まで捨てないことが、無理なく見直すための前提です。

小田作の読み方:休憩一回分だけ、比べてみる

当サイト独自の、10分の休憩メモ

ある日は、普段どおりに休憩する。別の日は、10分の休憩を過ごすために、自分で一つだけやり方を変える。たとえば、紙の本を数ページ読む、お茶を飲みながら窓の外を見る、電子書籍だけ開く。

終わったら「休めた感じ」「続けたいか」を一言残します。これは研究や診断ではなく、自分の使い方を考える小さな比較です。日によって条件が違うので、一回の結果を一般的な効果とは扱いません。

連絡を待っている日なら、端末を遠くへ置くことにこだわらなくて大丈夫。必要な連絡や安全の確保を優先し、試せる範囲を自分で決めます。できた日数を増やすより、どんな休み方が合うのかを知るために使います。

親が読むなら、子どもを説得する武器にしない

子どもの画面時間が気になる人もいると思います。ただ、「この本に書いてあるから禁止」で話を閉じると、学校や友人との連絡、本人の楽しみなど、こちらが知らない用途を聞き逃すかもしれません。

まずは親自身も、どんなときに手が伸びるのかを一緒に話題にする。そのうえで、食卓、就寝前、宿題の時間など、具体的な場面について相談する。本を家庭のルールの唯一の根拠にせず、子どもの年齢や生活事情も考える、という読み方を提案します。

役立ちそうな人と、別の情報が必要な人

スマホとの距離を見直すきっかけが欲しい人、注意や休息とデジタル環境の関係に興味がある人には候補になります。一方、アプリの具体的な設定手順だけを知りたい人には、端末やアプリの公式ヘルプのほうが目的に近いでしょう。

眠れない、生活や仕事に支障が出ているなどの困りごとが続く場合、本だけで原因を決めつけないでください。本ページは診断や治療の案内ではありません。必要に応じて専門家へ相談することと、読書は分けて考えます。

小田作の余白

スマホを触った時間を全部、無駄やったことにせんでええ。そこに大事な人の声も、面白かった文章もあるやろうし。ただ、休むつもりが余計に疲れるなら、その使い方だけ少し変えてみる。道具との距離は、こちらで選び直してもええと思う。

本を読む時間がない、と感じたら

端末との距離より先に、仕事や用事が詰まりすぎているなら『エッセンシャル思考』も候補です。「集中力を鍛えれば全部できる」へ向かうのではなく、抱える量から考える道もあります。

『スマホ脳』を選ぶ場合は、著者と訳者を確認し、公式目次を見てから。似た題名の本や子ども向けの関連書を、同じ内容だと思って購入しないようにしましょう。

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