『DIE WITH ZERO』を読む前に|「全部使え」ではなく、経験の時期を考える
選書・構成:小田作の本棚 | 書誌確認:2026年9月14日
将来への備えは気になる。一方で、やりたいことをいつまでも先送りしてよいのかも気になる。『DIE WITH ZERO』を、お金を使う額ではなく「経験したい時期」を考える入口として紹介します。
ビル・パーキンス 著/児島修 訳
ダイヤモンド社
2020年9月刊/280ページ
ISBN:9784478109687
書誌と紹介・構成は出版社の公式情報を参照しています。以下の読みどころの整理や生活への問いは、当サイトの選書上の見方です。
「ゼロで死ぬ」の本当の意味
無計画に全財産を使い果たす勧めではありません。健康、年齢、家族、将来への備えを考えながら、人生の満足につながる経験へ適切な時期にお金を振り向けるという考え方です。
重要なポイント3つ
1.経験には賞味期限がある
体力が必要な旅行や、子どもが幼い時期にしかできない体験があります。「いつか」と先送りすると、お金があっても実現できなくなる可能性があります。
2.思い出は配当を生む
良い経験は、その瞬間だけでなく、後から思い返したり人に話したりするたびに満足を与えます。早く得た経験ほど、思い出から受け取る時間も長くなります。
3.人生を時間帯で区切る
やりたいことを年齢別の「タイムバケット」へ入れると、先送りにしている希望が見えます。金額だけでなく、健康と自由時間も含めて計画する方法です。
この本から、支出額を決めない
本書は著者の人生観やお金への考え方を紹介するものです。日本の年金・税制の手引きや、読者ごとの資金計画ではありません。具体的な支出、借入れ、資産の取り崩しを本だけで決めないでください。ここでは「いつかしたいこと」を考える読書メモにとどめます。
おすすめできる人
- 貯めること自体が目的になっている
- やりたいことを先送りしている
- 人生とお金の関係を考え直したい
資産・健康・家族状況は人それぞれです。本の主張をそのまま真似せず、自分の安全資金を確保して考える必要があります。
やりたいことを三つ書き、それぞれに「今・5年以内・老後」の期限を付ける。金額はそのあと考える。
次の一冊を、悩みから選ぶ
- 老後の資金がありません ― 家族とお金の話を物語から考える
- 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 ― 大切にしたい時間を考える
- エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする ― 抱える予定を見直す
本は、全部を正解にせんでええ。今の自分に必要な一行が見つかったら、それで十分や。

コメント